人取橋の戦いとは?決着がつかなかった戦い

1585年11月|奥州・人取橋

30秒でわかる人取橋の戦い

家督を継いだばかりの伊達政宗(当時18歳)が、佐竹義重を中心とする南奥州連合軍3万に対し、7千で戦った合戦です。

政宗は劣勢のまま押し込まれ、本陣近くまで迫られますが、連合軍が突然撤退したため壊滅を免れました。

勝敗としては引き分けですが、若い政宗が南奥州の諸勢力を敵に回しても潰されなかったことが、以後の伸長につながります。

基本情報

戦名人取橋の戦い
時期1585年11月
場所奥州・人取橋
現在の場所福島県本宮市(人取橋古戦場・観音堂周辺)
両軍南奥州連合軍 vs 伊達軍
主な武将伊達政宗
結果引き分け(政宗は撤退)

なぜ人取橋の戦いは起きた?

1585年、政宗は父・輝宗の代から従属していた大内定綱の離反を機に小手森城を攻め、城内の者を撫で斬りにしたと伝わります。

これに対し二本松の畠山義継が輝宗を拉致し、政宗は父もろとも銃撃するという事態が起きました(粟之巣の変事)。政宗が二本松城を攻めると、周辺の諸大名が連合して介入します。

戦う直前の状況

佐竹義重・蘆名亀王丸・岩城・石川・白河結城など南奥州のほぼ全勢力が連合し、3万で北上しました。伊達方は7千。兵力差は4倍以上です。

両軍の顔ぶれ

南奥州連合軍

主な指揮
佐竹義重・蘆名氏・岩城氏・石川氏ら
兵力
約3万(3万5千とする記述もある)

寄せ集めの連合で、各家の事情が異なった。

伊達軍

兵力
約7千(7千8百とする記述もある)

劣勢のなか、鬼庭良直(73歳)らが殿を務めて政宗を逃がした。

兵力の数字は、軍記物に由来するものを含め史料によって大きく開きがあります。ここでは広く引かれている数値を挙げていますが、実数はこれより少なかったとする研究もあります。

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  • 1585年11月
  • 奥州・人取橋
  • オフライン対応
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戦いの流れ

  1. 二本松城の包囲 政宗が畠山氏の二本松城を攻める。
  2. 連合軍の北上(11月) 佐竹義重を中心とする南奥州連合軍が救援に向かう。
  3. 人取橋の戦闘(11月17日) 阿武隈川支流の人取橋周辺で衝突。伊達軍が押し込まれ、政宗自身も被弾したと伝わる。
  4. 鬼庭良直の討死 73歳の老臣・鬼庭良直が殿軍として踏みとどまり、討死した。
  5. 連合軍の撤退(11月17日夜〜18日) 留守の常陸へ江戸重通・里見義頼が侵攻したとの報が17日夜に届き、佐竹義重が帰国を決断。連合軍は解体して各地へ引き上げた。

勝敗を分けたポイント

  • 連合軍が一枚岩でなかった各家がそれぞれの領国事情を抱えており、佐竹が引いた時点で連合が維持できなくなった。
  • 本国の事情が優先された佐竹義重は常陸の情勢を優先して撤退した。遠征を続ける動機が薄かった。
  • 殿軍が持ちこたえた鬼庭良直らの奮戦が、政宗が退く時間を作った。
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各武将の戦術

戦いの後どうなった?

政宗は二本松城を翌1586年に落とし、南奥州での勢力を広げます。

1589年の摺上原で蘆名氏を破り、南奥州の大半を制圧しました。しかし翌1590年、秀吉の小田原参陣に遅れて所領を大きく削られます。

なぜこの戦いが重要なのか

「若い当主が周囲全部を敵に回しても生き残った」という一戦です。政宗の急拡大はここから始まりますが、その拡大が完成する直前に豊臣の惣無事令が全国に及び、間に合いませんでした。

参戦武将

前後の出来事

この前に何が起きた? 粟之巣の変事(1585年10月) 政宗の父・輝宗が畠山義継に拉致され、銃撃戦の中で死去した。
この戦い人取橋の戦い
この後どうなった? 摺上原の戦い(1589年) 政宗が蘆名氏を破り、南奥州の覇権を握る。

関連する合戦

よくある質問

Q. 人取橋の戦いとはどんな戦い?

人取橋の戦いは、1585年11月に奥州・人取橋で行われた合戦です。伊達政宗が戦い、結果は引き分け(政宗は撤退)でした。

Q. 人取橋の戦いはいつ・どこで起きた?

人取橋の戦いは1585年11月に奥州・人取橋(福島県本宮市(人取橋古戦場・観音堂周辺))で起きました。

Q. 人取橋の戦いの結果は?

引き分け(政宗は撤退)

Q. 人取橋の戦いの参戦武将は?

伊達政宗が参戦しています。

参考資料

  • 史料「伊達治家記録」
  • 史料「成実記」

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