小牧・長久手の戦いとは?徳川家康が豊臣秀吉を破った戦い

1584年|尾張国・小牧山〜長久手

30秒でわかる小牧・長久手の戦い

羽柴秀吉と、織田信雄・徳川家康の連合軍が尾張で対峙した長期戦です。

局地戦では家康が勝ちました。長久手で池田恒興・森長可を討ち取り、秀吉は野戦での決着を諦めます。

ところが秀吉は信雄と単独講和を結び、家康は戦う名分を失って撤兵。「戦術で勝ち、戦略で負けた」典型例とされます。

基本情報

戦名小牧・長久手の戦い
時期1584年
場所尾張国・小牧山〜長久手
現在の場所愛知県小牧市・長久手市(小牧山城跡/長久手古戦場公園)
両軍羽柴軍 vs 織田・徳川連合軍
主な武将徳川家康豊臣秀吉本多忠勝井伊直政榊原康政森長可 ほか
結果軍事的には家康の勝利、政治的には秀吉の勝利

なぜ小牧・長久手の戦いは起きた?

賤ヶ岳の後、秀吉は織田家の実権を握りました。これに反発した信長の次男・織田信雄が、徳川家康に支援を求めます。

家康にとっては、天正壬午の乱で得た五か国の立場を守るために秀吉の伸長を止める必要がありました。

戦う直前の状況

家康は小牧山に本陣を置き、土塁と砦を築いて陣地を固めます。秀吉は楽田に布陣。互いに堅陣を構えたまま、数か月にわたって動きませんでした。

両軍の顔ぶれ

羽柴軍

主な指揮
羽柴秀吉・池田恒興・森長可・堀秀政
兵力
約10万

兵力で圧倒するが、家康の陣地を正面から破れなかった。

織田・徳川連合軍

主な指揮
徳川家康・織田信雄・井伊直政・榊原康政
兵力
約3万

陣地戦に徹し、隙を見て機動戦を仕掛けた。

兵力の数字は、軍記物に由来するものを含め史料によって大きく開きがあります。ここでは広く引かれている数値を挙げていますが、実数はこれより少なかったとする研究もあります。

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  • 1584年
  • 尾張国・小牧山〜長久手
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戦いの流れ

  1. 信雄の挙兵(3月) 信雄が、秀吉に通じているとして重臣3人を処刑。家康に支援を求めた。
  2. 小牧山の対陣(3〜4月) 家康が小牧山に、秀吉が楽田に布陣。互いに陣地を固め、膠着した。
  3. 三河中入り作戦(4月6日) 池田恒興の献策により、別働隊2万が家康の本国・三河を突く迂回作戦に出る。
  4. 作戦の露見 家康は間者の報せで別働隊の動きを察知し、9千を率いて夜間に追撃した。
  5. 長久手の戦い(4月9日) 白山林で羽柴秀次(三好信吉)の隊を撃破し、続いて池田恒興・森長可を討ち取った。
  6. 再び膠着 秀吉は野戦での決着を諦め、対陣を続けながら政治交渉に切り替えた。
  7. 信雄との単独講和(11月) 秀吉が信雄と和睦。家康は戦う名分を失い、兵を退いた。

勝敗を分けたポイント

  • 陣地を先に築いた家康は小牧山を土塁と砦で固め、10万の兵力差を無効化した。
  • 中入りを察知した別働隊の動きを事前に掴んだことが、長久手の勝利につながった。
  • 秀吉が戦場を変えた勝てない戦場(野戦)から、勝てる戦場(外交)へ切り替えた。家康ではなく信雄を狙ったのが決定打。
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各武将の戦術

戦いの後どうなった?

家康は表面上は敗れていませんが、秀吉に臣従する流れが避けられなくなります。1586年、家康は上洛して秀吉に臣従しました。

秀吉は同年に太政大臣・豊臣姓を得て、政権の正統性を確立します。

池田恒興・森長可という有力武将を失ったことは、秀吉政権にとって小さくない損失でした。

なぜこの戦いが重要なのか

戦場の勝敗と政治の勝敗が別物であることを示した戦いです。家康はここで秀吉と正面から戦える実力を示し、それが後年、秀吉の死後に彼が主導権を握る前提になりました。

勝利側

敗北側

参戦武将

前後の出来事

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よくある質問

Q. 小牧・長久手の戦いとはどんな戦い?

小牧・長久手の戦いは、1584年に尾張国・小牧山〜長久手で行われた合戦です。徳川家康・豊臣秀吉・本多忠勝・井伊直政らが戦い、結果は軍事的には家康の勝利、政治的には秀吉の勝利でした。

Q. 小牧・長久手の戦いはいつ・どこで起きた?

小牧・長久手の戦いは1584年に尾張国・小牧山〜長久手(愛知県小牧市・長久手市(小牧山城跡/長久手古戦場公園))で起きました。

Q. 小牧・長久手の戦いの結果は?

軍事的には家康の勝利、政治的には秀吉の勝利

Q. 小牧・長久手の戦いの参戦武将は?

徳川家康、豊臣秀吉、本多忠勝、井伊直政、榊原康政、森長可、池田輝政、池田恒興、結城秀康が参戦しています。

参考資料

  • 史料「三河物語」
  • 史料「川角太閤記」

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